スーパーで食品を選ぶとき、洋服を買うとき、日用品を買うとき。私たちは毎日のように消費活動をしています。
でも、私たちの選択が、未来の世界を形作っているとしたら?
買い物は未来への投票
「買い物は投票」という言葉を聞いたことがありますか?
たとえば、環境に優しい商品を買うことで持続可能な企業を応援することになり、逆に倫理的でない企業の商品を買えば、そのビジネスモデルを支援することになる。そんな視点です。
普段何気なくしている買い物も、実は未来を選ぶ行為につながっているのです。
アメリカの作家であり環境活動家のアンナ・ラッペ氏(Anna Lappé)は、こんな言葉を残しています。
「Every time you spend money, you’re casting a vote for the kind of world you want.」
(お金を使うたびに、あなたは自分が望む世界のために投票しているのです。)
この言葉は、「自分の消費行動が社会や環境に影響を与える」という考え方を表しています。
エシカル消費(倫理的消費)やフェアトレード運動、環境に配慮した購買活動の理念とも深く結びついている考え方です。
私たちがどんな商品を選び、どんな企業を応援するかによって、未来の社会の形は少しずつ変わっていきます。
普段の買い物で意識することは少ないかもしれませんが、お金を使うことは、私たちの価値観を表すひとつの手段であり、意思表示にもなるのです。

何を基準に選ぶ?
今の時代、SNSやレビューの影響で、話題の商品が一瞬で広がります。
「みんなが持っているから」「人気だから」という理由で選ぶこともありますよね。
これは、多くの人が選んでいるものを自分も選ぶことで安心感を得る “社会的証明” という心理も影響しています。
でも、その商品を手に取るとき、少しだけ立ち止まって、「なぜ、自分はこの商品を選ぶのだろう?」と考えてみることも大切です。
- その商品はどんな背景で作られているのか?
- 作り手の思いやこだわりはどんなものか?
- その企業は自分の価値観に合っているのか?
そんな視点を持つことで、買い物はただの消費ではなく、自分らしさを表現する選択へと変わります。
例えば、同じハンドクリームでも、安価なものを選ぶのか、原料にこだわったブランドを選ぶのか。
どちらが正解というわけではありませんが、その選択が未来の企業の在り方を決める一票になるのです。
小さな企業を応援する意味
日本の企業数のうち、中小企業の割合はなんと99.7%。
大企業はわずか0.3%ですが、売上高では大企業が全体の56.1%を占めています。
(引用:中小企業庁『中小企業・小規模事業者の数』(2021年6月時点)中小企業庁公式サイト)
広告宣伝費を多くかけている大企業の商品は目に留まりやすく、つい手に取りがちです。
でも、広告に頼らず、誠実に質の高い製品を作り続けている小規模なブランドもたくさんあります。
そうしたブランドの商品を選ぶことは、企業の本質的な価値や理念を支えることにつながります。
知名度にとらわれず、心が惹かれるものや「このブランドを応援したい」と思えるものを選ぶと、きっと満足感も変わってくるはずです。

私たちの選択が未来をつくる
スーパーに並ぶ商品は、売れ行きの良いものが優先的に陳列され、あまり売れない商品は少しずつ姿を消していきます。
つまり、どの商品が残り、どの企業が成長するのかは、私たち消費者の選択が決めているのです。
「安いから」「有名だから」という基準で選ぶことももちろんあります。
けれど、それだけではなく、「私はどんな未来を望んでいるのかな?」と考えながら選ぶことも大切なのではないかと思います。

まとめ
買い物は、ただ欲しいものを手に入れるだけでなく、自分の価値観を映し出す行為でもあります。
どんな商品を選び、どんな企業を応援するか。
その一つひとつの選択が、未来を少しずつ形作っていきます。
すべての買い物で完璧な選択をするのは難しいですよね。
近くのお店で買えるものや予算の都合など、さまざまな事情があると思います。
でも、「自分がどんな未来を望むのか」を意識することで、いつもの買い物が少し意味のあるものに思えてきます。
一人の力は小さく感じるかもしれません。でも、毎日の小さな選択や行動の積み重ねが、未来を少しずつ変えていきます。
私たちが心から「いいな」と思えるものを選ぶこと。
それが、よりよい未来へとつながる第一歩になると感じています。
小さな企業は、あなたの一票が大きな支えになります。 そして、あなたの選択が、誰かの励みとなり、新たな挑戦や素敵な商品を生み出すきっかけになります。 そんな温かい未来を共に築いていけたら嬉しいです。

参考文献: