月の満ち欠けと女性の体のリズム

満月の引力の影響

満潮や干潮など、潮の満ち引きは、月がもたらす引力により起こっています。

満月の時は、太陽・地球・月が一直線に並び、月の引力の影響が最も強まります。

地球の重力と月・太陽の引力によって、海面が引っ張られ、満潮と干潮の潮位差が大きくなる「大潮(おおしお)」が見られます。

満月が近くなると、頭痛や自律神経の乱れを感じやすいと言われていますが、人の体は60~70%が水分でできているため、潮の満ち引きと同じように月の引力の影響を受けているのではないかと考えられています。

満月と出産の関係

妊婦さんのお腹の羊水は海水と成分が似ており、月の引力の影響を受け、「満月の日は出産が増える」と言われてきました。

東京大学の研究では、ウシの出産数が満月前から満月にかけて多いことがわかっています。

アメリカの調査では、赤道に近い国ほど満月の日の出産が多いという結果が出ているそうです。

ただ、人間の場合は、社会的環境や母体の栄養、遺伝要因なども関わっているため、明確な結論には至っていません。

人間も、もっと自然に近い環境で過ごしたら、同じような傾向が見られるのかもしれないですね。

女性の月経と月のリズム

女性の月経周期は平均28日とされ、月の満ち欠けとほぼ同じサイクルです。

生活習慣や環境などの影響もあって個人差はありますが、自分の周期と月の動きを重ねて観察してみると、新しい発見があるかもしれません。

満月と骨盤の関係

月のリズムは、女性の「骨盤の開閉」にも影響を与えています。

女性の骨盤は、満月を迎える頃に骨盤が開いた状態になり、生理を迎え、生理が終わると骨盤が閉じ始め、新月の頃に排卵が起こることが多いとされています。

ただし、生理のサイクルは人それぞれ異なるため、自分のリズムを知り、体調に合わせた過ごし方を意識することが大切です。

月の満ち欠けに合わせた過ごし方

〈満月から新月まで〉
発散やデトックスに向いている時期とされます。
体の毒素が出やすいため、スキンケアやボディケアを丁寧にしたり、キャンドルの炎を眺めて心を落ち着かせたり、アロマの入浴剤でリラックスするのもおすすめです。

〈新月から満月まで〉
新しいことを始めるのに最適なタイミング。生活習慣を見直したり、化粧品やシャンプーを変えてみたり、新しい習慣を試してみることでリズムが整いやすくなります。

〈満月が近づいた頃〉
夜更かしせず、たっぷりと睡眠をとり、脂っこいものなど体の負担になる食事を控えるのがベター。
ハーブティーを飲んだり、お風呂上りにストレッチやマッサージをしたり、シリコン製のスカルプブラシで生え際や頭頂部を刺激するのも効果的です。
頭がすっきりして気持ちまで軽くなります。
予定を詰め込まず、ゆったりと過ごすのがおすすめです。

まとめ

こうして見ていくと、月の満ち欠けと女性の体のリズムには不思議なつながりを感じます。

月のリズムを意識することは、自分のからだと心の状態を知るきっかけとなり、自分自身を大切にする時間にもつながります。

小さな気づきを積み重ねることで、日々の過ごし方も少しずつ変わっていくかもしれません。