クリスマスや結婚式などパーティーの空間演出やリラックスタイムに欠かせないキャンドル。
キャンドルがもたらすさまざまな効果について、簡単にご紹介します。
キャンドルの視覚的な効果
キャンドルの柔らかなオレンジ色の光は、副交感神経を優位にし、その空間にいる人々の心を和ませ、リラックスさせる効果があります。
キャンドルを灯した空間にいるだけで、日常のストレスから解放されるような心地よさを感じることができます。
家族や友人など大切な方と過ごす時間や、一人の時間を楽しみたいときにキャンドルを灯すと、いつものお部屋が幻想的な雰囲気に包まれ、特別な時間に変わります。

マイナスイオンと植物の香りの効果
キャンドルが燃焼する際に、空気中に微量の水分が放出され、マイナスイオンが発生します。
マイナスイオンは、滝、渓谷、森などの自然界に存在し、脳のα波が増幅され、心身をリラックスさせる作用があります。
また、植物もマイナスイオンを放出しています。
マイナスイオンは目に見えませんが、植物の香りは唯一五感でその存在を感じることができる「香るマイナスイオン」と言われます。
天然精油を使ったキャンドルは、香りとマイナスイオンの相乗効果を発揮し、リフレッシュしたいときや気分転換したいときにぴったりのアイテムです。

炎のゆらめきの効果
キャンドルの炎のゆらめき、星の瞬き、鳥のさえずり、小川のせせらぎ、風のそよぎなど、一定のリズムではなく、わずかなズレが生じる不規則な自然界のリズムを「1/fゆらぎ(エフぶんのいちゆらぎ)」といいます。
「1/fゆらぎ」のリズムが心地よく感じるのは、私たち人間の呼吸、心拍、血圧、体温の変化、脳波などの生体リズムも、自然界と同じように「1/fゆらぎ」のリズムで動いているから。
1/fゆらぎの環境下で過ごすと、α波が大量に分泌され、リラックス効果を高めることがわかっています。
キャンドルのゆらめきが、1/fゆらぎのリズムを生み出し、日常の喧騒を忘れさせ、まるで自然の中にいるような心地よい空間を創り出します。

キャンドルの浄化作用
欧米の伝統では、キャンドルの炎は「光=神の象徴」とされ、炎が暗闇を照らすように、神の光もまた人々の心を明るく照らし、精神的な浄化や啓示をもたらすと信じられてきました。
神の光は、迷いや苦しみの中にいる人々を正しい道へと導き、希望を与えてくれる存在として大切にされています。
一方、日本では「火」そのものに神聖な力が宿り、炎が場のエネルギーを清め、悪しきものを払い、平穏と幸運をもたらす力を持つと古くから信じられ、神事や儀式の中で重要な役割を果たしてきました。
キャンドルの炎も、ネガティブなエネルギーや雑念を浄化し、神聖で穏やかな空間を作り出す力を持っています。
心が乱れたときや、居心地の悪さを感じるときに火を灯すことで、ポジティブなエネルギーに満たされ、心がリセットされる感覚を味わうことができます。

キャンドルを取り入れた瞑想
トラタカ瞑想は、「一点を見つめる」ことによって雑念を払い、思考をリセットする伝統的なヨガの瞑想法です。
キャンドルの炎をじっと見つめると、自然と意識が一点に集中し、心に溜まった不安や怒り、悲しみなどの感情が解放されていきます。
トラタカ瞑想を習慣化すると、思考がクリアになり、集中力が高まるとともに、クリエイティブなアイデアが浮かびやすくなります。
また、ネガティブな思考がリセットされるため、ポジティブなエネルギーが引き寄せられるとも言われています。
外出前や日常の中でほんの少しの時間を作り、トラタカ瞑想を取り入れることで、自分自身の心を整え、穏やかな気持ちで一日を過ごすことができます。

キャンドルのある日常を楽しむ
忙しい日々に追われ、なかなかキャンドルを灯す時間がとれない…という方も、ほんの1時間だけでもキャンドルを灯す時間を作ることで、驚くほど日常が豊かに変わります。
食事やリモートワーク中、ソファでお気に入りの本を読む時間、くつろぎのバスタイムなど、キャンドルの灯りは日常のどんなシーンにも溶け込み、癒しのサポートをしてくれます。
キャンドルを灯すことは、ただの空間演出ではなく、自分を整える大切な時間。
毎日、歯磨きをしたり、メイクを落としたり、お風呂で体の汚れを落とすのと同じように、心にもリセットの時間が必要です。
ぜひ、お気に入りのキャンドルを見つけて、ご自愛の時間を取り入れてみてください。
